イオン東北は12月25日、オリジナルのクラフトビール「みちのく六福ビール」を発売した。ヘリオス酒造と共同開発し、イオンスーパーセンター盛岡渋民店敷地内のブルワリーで製造している。岩手山の地下水を仕込み水に用い、比較的高温で発酵する酵母を使いながら低温で長時間熟成する工程で、華やかな香りと軽やかな飲み心地に仕上げている。350mlで約393円、東北6県のイオン系列で順次販売される。

みちのく六福の魅力は、とにかく「手に取りやすいクラフト」であることだと思う。地域の水や祭りをモチーフにしたパッケージはラベルを見るだけで会話が始まりやすく、ちょっとした集まりの話題作りに最適だ。まずは家飲みのミニテイスティング会を開いてみてほしい。数種類並べて飲み比べると、味の差や製法の違いを語りたくなる瞬間が必ず出てくる。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。近場の誰かと「今週末に少し集まる」予定を入れるだけで、推しのビールがただの買い物から体験に変わる。

ブルワリーでの製造背景がある商品は、現地訪問や地域イベントとセットで楽しむと深みが増す。地元の食材と合わせる小さなフードペアリング会や、ラベルを並べてラベル交換するような軽い企画を自分で立てるのも楽しい。初めての人を誘うときは「一人参加歓迎」的なゆるい集まりにしておくとハードルが下がるし、参加者同士で次の予定をつくりやすい。日常の中に地域性ある一本を取り入れるだけで、好きなものを語り合う輪は自然と広がっていくはずだ。