北海道産昆布の不漁で国内の昆布生産量が統計史上最低水準となっている。豊洲市場の卸売価格は前年より約4割上昇し、利尻産など高級昆布の仕入れ価格も大幅に上がっている。蕎麦店や昆布老舗は一部で値上げに踏み切っており、年末のそばつゆやおでん、昆布巻きへの影響が懸念されている。店側は年越しそばの価格据え置きを目指す動きもあるが、今後徐々に価格転嫁が避けられないとの声もある。

見解・考察：好きなものを守り、広げるチャンスに変える視点

昆布不足は「困った」が先に来るが、推しごはん派としては逆に楽しみの幅を広げるタイミングでもある。例えば、年越しそばの“つゆ”をテーマにした小さな会を開いて、利尻昆布の風味をみんなで確認したり、代替だし（煮干し、鰹節、干し椎茸の合わせだし）を試す“だし比べ”を企画してみる。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。

老舗や近所のそば屋を応援したいなら、年内の予約や出前を早めに決めるだけで店の助けになる。価格を据え置く店もあるが、原材料高が続けば小さな値上げはやむをえない。値上げの話題も、店主のこだわりや素材の話を聞くきっかけにすれば、推し活のネタになる。

一人で楽しむなら、家庭で簡単なつゆのバリエを作って友達と交換するのも楽しい。年末の「そば会」や地元のワークショップに参加すれば、実際に会って味の差を語り合えるし、同じ温度感の人と出会える場があるだけで推し活は現実に根づく。

昆布高騰は確かに痛手だが、「どう楽しむか」を工夫すれば、いつもの年越しそばがより記憶に残る時間になるはずだ。