NHKは第76回紅白歌合戦（大みそか）への出場者を発表した。米津玄師が劇場版「チェンソーマン レゼ篇」主題歌「IRIS OUT」を初披露することが決定した。LiSAは劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』の主題歌「残酷な夜に輝け」を歌うなど、今年はアニメソングの出演が目立つラインナップとなっている。

紅白でアニメ楽曲が並ぶという事実は、単なるニュース以上のワクワクを生む。テレビの前で「聴くだけ」じゃ終わらせない楽しみ方がいくらでもあるからだ。例えば米津やLiSAのパフォーマンスを中心にした年越しプレイリストを作り、友達と歌詞や演出の細部を語り合う時間をつくるだけで、その曲の好きが深まる。衣装や小物を寄せたミニコスプレで画面越しにテンションを上げるのも最高だし、曲ごとに推しポイントを決めて感想シートを回す“紅白鑑賞会”を開けば、記憶に残る年越しになる。

こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。知らない人も交えやすい「一人参加歓迎」の鑑賞会やカラオケ回を企画すれば、推し活の一歩がぐっと下がる。応援上映のノリで合いの手を練習しておけば、実際のライブやイベントでの一体感も増すし、次のオフ会につながる会話が自然と生まれる。今週末に同じテンションの人と会える場があるだけで、推し活は現実に根づく。

要は、紅白を“見るだけの年越し”にしないこと。画面の中の一瞬を切り取って、仲間と語り、会って笑い合い、次の予定を作る――その積み重ねが推し活を続けさせる。紅白発の話題は、仲間と一緒に楽しむための絶好の口実になるはずだ。