ペンシルベニア大学とミシガン大学の研究チームが、塩粒ほどの大きさの完全プログラム可能な自律型ロボットを開発した。大きさは約200×300×50μmで、外部からの操縦や電源ケーブルを必要とせず、光をエネルギー源として自律的に動き回り周囲を感知して行動できる点が特徴である。研究成果は『Science Robotics』および『PNAS』に報告されている。

このニュースは、ものづくりやロボット愛好家にとって夢が広がる宣言のように聞こえる。実物は目に見えにくいサイズながら、「ミニチュアで動く」という発想自体がコミュニティの遊び方を変える。まずは難易度の高い最先端そのものを追いかけるより、周辺で楽しめる入口を作るのが正解だ。たとえば、マイクロロボの原理を題材にしたトークイベントや、光駆動の簡易モデルを作るワークショップ、ロボットの挙動をシミュレーションするハッカソンなど、会って話せる場を起点にすると熱は続きやすい。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。今なら「小ささ」をテーマにした展示やデモを見に行く予定を入れてみると、話題が増えて仲間も見つかりやすい。さらに、自分で観察会や勉強会を企画すれば、「好き」がそのままイベントになる感覚を味わえる。技術のショーケースとしての価値だけでなく、同じテンションの人と会える場所があるだけで、趣味としてのロボット愛は現実に根づいていくはずだ。