Netflix映画『10DANCE』で人物デザイン監修を柘植伊佐夫が担当した。衣装、ヘアメイク、アクセサリーまでをトータルでコーディネートし、コンセプトは「シンプル＆クラシック」。競技ダンスにおける装飾性や誇張を抑えつつ、審査員や観客に訴える見せ方と動きに耐える機能性を両立させる狙いである。主演は竹内涼真（ラテン担当）と町田啓太（スタンダード担当）で、二人が10種類のダンスに挑む物語が描かれている。

衣装の話って、本当にワクワクする。画面の中で光る細部—生地の落ち感、動いたときのシルエット、ちょっとしたヘアメイクのはらり—が役の説得力をぐっと引き上げるのだと、この話を読んで改めて思った。ファンとしてできる楽しみ方は色々ある。まずは友達を誘って衣装や映像美に注目する鑑賞会を開くこと。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。コスプレや小物再現に挑戦するのも面白いし、初心者歓迎のダンスワークショップで実際にステップを踏んでみれば、衣装が動きに与える影響を体感できる。今週末に同じテンションの人と会える場があるだけで、推し活は現実に根づく。ひとりで眺めるだけで終わらせず、観賞会→実践→次の企画へとつなげていくと、映画の世界が自分の生活の一部になっていくはずだ。