神戸在住の会社員、麹谷さん（46歳）が実家の栗林を約5年かけて整備し、三田・千丈寺湖の湖畔に6月、キャンプ場をオープンした。週末を中心に多くのキャンパーでにぎわっていると報じられている。

こうした個人の手作りスポットは、既存の商業施設とは異なる“その人らしさ”が色濃く残るのが特徴である。

推し活・趣味活目線でいうと、このニュースは夢が詰まった招待状のように感じられる。自分の好きなものを形にしていくプロセスが見える場所は、ただの遊び場以上の価値を持つ。週末に仲間とテーマを決めたキャンプを企画したり、自然の中でしかできないワークショップ（焚き火料理や発酵食の試食会など）を開くことで、推し仲間との思い出が濃くなるだろう。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。初めての人でも入りやすい「一人参加歓迎」や初心者向けの企画があれば、外に出す一歩がぐっと楽になるはずだ。

個人運営の場は運営者の想いが随所に宿るため、訪れる側も主体的に関われる。好きなものを誰かと共有し、小さなイベントを自分で立てると、推し活は単なる消費から継続する文化へと変わる。今週末の予定にこうした近場のイベントを入れてみるだけで、推しや趣味が日常に根づいていく実感が湧くだろう。