鎌倉クラフトジン「露（つゆ）」が国際品評会で最高金賞を受賞した。浄智寺の「甘露の井」に伝わる井戸水を蒸留後に加え、ヨモギ茶やグレープフルーツの皮などで香り付けしている。2023年秋から販売を始め、鎌倉の街の活性化を願ってつくられた商品である。

地元の名水や寺院の関わりがあるジンって、ただの「おいしいお酒」以上の物語を持っているからワクワクする。香りの特徴を知ったら、まずはバーでソーダ割りを頼んで、香りの変化をゆっくり確かめたい。背景にある鎌倉の風景や住職とつながるエピソードを語り合えば、味の記憶がぐっと深まるはずだ。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。週末に同じテンションの人と集まってテイスティング会を開くのも楽しそうだし、地元のバーで出会った人と次の飲み会の予定を立てれば、推し活や趣味の輪が自然に広がっていく。

自分で小さな企画を立てるのもおすすめだ。鎌倉名物と合わせたペアリング夜会や、蒸留にまつわる話を紹介するミニトークを挟めば、ただ飲むだけでなく「会って楽しむ体験」になる。一人参加歓迎の場があれば、初対面でも気軽に話せるし、次に会う約束が生まれやすい。好きなものは誰かと語って初めて深まる──そんな気持ちで、クラフトジン『露』をきっかけに仲間を作るのもいい休日の過ごし方だと思う。