連続殺人事件の真犯人は、バー「イマクニ」店主の今國一成（戸塚純貴）と週刊記者の東雲晴香（深川麻衣）であることが、12月20日放送の『良いこと悪いこと』（日本テレビ系）最終話で明かされた。彼らは被害者・瀬戸紫苑と同じタクト学園出身で、復讐と学園のシステムを変える目的のもと、宇都見（木村昴）を実行犯に仕立て一連の殺人を計画したという流れで結末が描かれた。

ドラマ自体は“答え合わせ”を経て、そこから露わになるテーマ性や人物の贖罪が焦点になっており、視聴後の楽しみ方はむしろこれからが本番だと感じる。推し視点で言えば、まずは“伏線ハント”を友達とやるのが鉄板。放送後に盛り上がった考察を切り口に、場面ごとの小さな発見を持ち寄る鑑賞会を開くと、見落としていた表情や台詞が一気に愛着ポイントになる。台本的な構造や演技の巧みさを語り合う時間は、推しへの理解を深める最高の時間になるはずだ。 さらに、この作品が投げかけた「贖罪」や「記憶」のテーマは感想交換だけでなく、役ごとの視点で語るワークショップや感想カードを作ると対話が生まれやすい。小さなオフ会で「ここが刺さった」話を繰り返すと、画面の中だけで完結しない、会って楽しむ体験が生まれる。 一人で観ていた人でも一人参加歓迎の集まりがあると踏み出しやすいし、今週末に同じテンションの人と会える場があるだけで推し活が現実に根づく。好きなものは誰かと語って初めて深まる――この最終話の余韻を、鑑賞会や小企画で育てていく発想をおすすめしたい。