2025.12.4
ビジネスに活きる伝統作法の体験講座
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１１月２日、３０～５０歳代の会社員や国家公務員ら１８人が、学校法人立命館が開講するグローバルリーダー育成講座「立命館西園寺塾」の塾生として、裏千家の教育機関「裏千家学園茶道専門学校」（京都市上京区）に集まった。裏千家の業躰（ぎょうてい）（家元の補佐役）・泉本宗玄さん（５２）からの講義を受け、お点前の見学や茶を点てる体験に臨んだ。
床の間に掛けられた千利休（１５２２～９１）が確立した茶の精神「和敬清寂」の掛け軸を前に、内弟子が客役の手本を示した場面もあった。泉本さんは所作の基本や掛け軸の拝見、扇子の扱いなど礼儀作法の細部を説明し、茶道が日常や職場で生かせる心得であることを強調した。
参加者は所作の意味に納得の表情を見せ、商談先で床の間があれば掛け軸を拝見する、靴下は清潔なものを用意するといった具体例に実務上の示唆を得たという。三井住友銀行本店法人営業部の福島啓太さん（４４）は和敬清寂が仕事や人生の心構えとして心に残ったと振り返った。
サッポロビール経理部の姜宗龍（カンジョンリョン）さん（４４）は、茶道のもてなしが細やかで時間を要する点について、相手を理解し配慮するためと説明され納得したと語った。記事は、茶道の精神や所作が信頼関係作りやビジネスパーソンの研修に有用とされ、導入が進んでいる現状を伝えている。
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