新潟市江南区亀田エリアにオープンした「麺匠 一鶏」は、地域で多い豚骨系に対して鶏を主役に据えたラーメン店である。店長は宍戸 美沙子 Misako Shishidoで、秋田県出身。

東京の製菓専門学校を卒業後、ミシュラン三ツ星に選ばれたフレンチレストランやホテルでパティシエとして経験を積んだ経歴を持つ。2008年に新潟へ移住してからは洋菓子店やカフェでメニュー開発に携わり、長岡のお土産開発にも関わってきた。

宍戸氏は菓子作りで培った見た目や味の両面への配慮をラーメンに活かしており、カフェのような落ち着いた店内での提供を志向しているという。女性ひとりでも入りやすいカジュアルな雰囲気作りを目指しており、ワインや日本酒を好む個人の嗜好も店作りに反映されている。

2025年には「らーめんみずさわ 新潟東店」「麺匠 一鶏」で店長を務めるなど地域のラーメンシーンでの存在感を高めている。パティシエ時代の技術と地域での開発経験を土台に、鶏を活かした一杯で差別化を図る取り組みが注目される。