諏訪市豊田上野地区特産の「上野大根」を使った漬物作り体験会が29日、同市湖岸通りの市公民館別館で開かれた。市や信州諏訪農協などでつくる協議会が企画したもので、若い世代の認知度アップにつなげる狙いである。

参加者は市内の親子連れら6組19人で、地元の味に触れる機会となった。県の「信州の伝統野菜」に認定されている上野大根は、かたくて辛みがある特徴があり、体験を通してその個性が実感された。

会場では参加者が実際に漬物作りを体験し、出来上がった漬物について「ご飯と食べたらおいしかった」との感想が寄せられた。協議会は伝統野菜の魅力を伝えることを目的に企画しており、今回の取り組みは地域の特産品の認知度向上を目指す動きの一環である。

地元の生産者と連携した体験イベントは、世代を越えた食文化の継承や地域資源の再評価につながる可能性があると考えられる。