ここ1〜2年でベーグル専門店が増加し、多様なスタイルを打ち出す“ベーグル新時代”が到来している。

ベーグルマニアのぐるてんぐるめさんは人気の要因を三つに整理し、生地のヘルシーさ、冷凍保存に向く利便性、食感や具材の多様性を挙げている。

生地は乳成分や油脂分を使わないことが多く、豆腐や米粉、ラカンカなどを用いる店もある。冷凍後に電子レンジやトースト、あるいは『蒸す』ことでつきたてのようなもっちり食感が戻る点も支持されている。

硬派なNY系からお餅のような『和ベーグル』、チーズケーキをのせる進化系まで店ごとに個性が鮮明だ。中でも見た目の可愛さとやわらかな生地が特徴の『韓国風ベーグル』が注目されている。

紹介された店には、愛媛のHappy Bagel（自家栽培の米や店主手製の酵母、国産小麦を使用）、東京のTwinmam bagel（生地に豆腐を入れラカンカ使用、チーズケーキをベーグルにかける商品）、AREUM BAGEL（今年5月開店の韓国式で『ドバイチョコレートベーグル』が人気）が含まれる。

福岡のKorin Bagelは湯種製法と3種の小麦でもちふわ食感を実現し、通販中心のコモベーグルは自家製酵母と北海道産小麦を使用している。岡山のパンの店 ジョコンダは72時間氷温熟成発酵でしっとりもちもちの生地を提供し、愛知のTRIP TIP BAGELは元CAが営み『博多鳴海屋明太クリチ』など個性ある具材を打ち出している。

ぐるてんぐるめさんは国内外500店舗以上を食べ歩き、武蔵小金井でベーグルとカヌレの店『ぐるてんずカヌレ』を開店している。秋冬は好みのベーグルを買いだめし、温め方で食感の違いを楽しむのがおすすめだ。