豆腐を使ったスイーツの需要が高まっている。ライフ セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店の売り場にはバータイプやプリンなど十数種類が並び、価格は２００～３００円台が中心である。

ライフコーポレーションによると、扱うメーカーと取扱店舗の数が増え、売り上げも好調である。豆腐メーカーのアサヒコは今年２月にバータイプの豆腐スイーツを刷新し、パティシエ監修の抹茶のテリーヌやスイートポテトなどを投入した。

同社はバターや卵を使わず、味や見た目、食感にこだわったと説明しており、社長の池田未央は若い世代を中心に受け入れられていると話す。コンビニでも展開が進み、タカノフーズは今春、パックの豆腐にかける粉末ソース型の商品を発売した（参考価格３１１円）。

同商品はキャラメル味と黒蜜きなこ味の２種類で、粉末にグラノーラなどが入り食感の工夫がある。老舗製品にも動きがあり、おとうふ工房いしかわの豆腐ドーナツは２０年以上のロングセラーだが近年人気が高まっている。

同社社長の石川伸はメーカーの工夫で提案が広がっていると述べる。家庭でも手作りが広がり、レシピ動画メディア「デリッシュキッチン」ではガトーショコラや白玉に豆腐を加えるレシピが人気である。