NHK夜ドラ『ひらやすみ』は東京の阿佐ヶ谷を舞台に、フリーターのヒロト（岡山天音）と山形から上京した美大生のなつみ（森七菜）が従兄妹として同居する「平日でも休み」のような若者の暮らしを描いている。設定の「仲のいいイトコどうしで暮らす」という構図が物語の基盤になっている。

記事は森七菜の「いろいろぎこちない美大生」ぶりを高く評価し、原作漫画より森七菜が演じたほうが説得力に富んでいると指摘する。岡山天音ののんびりさが効果を発揮する一方で、岡山天音はこの作品で触媒の役割を果たし、物語の見どころはなつみの変化を追うことにあると論じる。

これまで森七菜は2020年朝ドラ『エール』で二階堂ふみの妹役を演じ、『この恋あたためますか』や『真夏のシンデレラ』で恋愛ドラマのヒロインを務めたが、当時は期待通りの仕上がりにならなかったとする見方があった。だが『ひらやすみ』では「なつみが東京で地に足をつけていくところ」を見守る過程が評価を引き上げ、演技の「解像度の高さ」や役へのはまり役ぶりが注目されている。

SmartFLASH（2025/11/6）、日刊現代（2025/11/13）、MANTANWEB（2025/11/23）などの評も引用しつつ、記事は総じて「森七菜から目が離せない」と結び、彼女の存在によって『ひらやすみ』の評価が上がっていると結論づけている。