日テレ系「news zero」の藤井貴彦キャスターが山梨県内を巡る特集の第8回で、甲府市桜井町の「ドメーヌQ」が紹介されている。ドメーヌQの“Q”はQualityを意味し、品質へのこだわりを掲げるワイナリーである。

同ワイナリーは、ワイン史の名品ロマネコンティに使われるぶどう、ピノ・ノワールの栽培に挑んで実らせた点が注目される。またネオマスカットのワインや、色づく前の青いデラウェアで仕込む日本一早い新酒「ヌーヌーボー」など、独自の試みを続けている。とりわけオレンジワインが目を引く存在であり、地元資源を活かした醸造の成果が並ぶ。

久保寺慎史社長は山梨大学との連携や、ワインに適した酵母の探索について語り、武田神社のお堀から見つかった酵母を用いていることを明かしている。藤井キャスターはオレンジワインの色合いや「わずかにシュワっていう感じ」を指摘し、発酵に由来する炭酸が残ることで飲後の切れの良さがあると評価した。試作品としてラベルのないネオマスカット由来の原料や、干しぶどうに近い状態の果実を使う取り組みも紹介され、季節や気候に合わせた新たなワイン造りへの挑戦が続いていることが示された。地域の風土を反映した多様な試みが、甲府のワイン文化をさらに豊かにしている。