2025.11.28
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住友林業が2023年11月に立ち上げたインテリアブランド「tonowa(トノワ)」は、京都の伝統工芸を現代の暮らしに取り入れることを目的としたプロジェクトである。京都府からの依頼を受け、伝統工芸の販路拡大と魅力の発信を目指して立ち上げられた。
プロジェクト第1弾として制作されたのは、京焼・清水焼のプレートアート、京唐紙のアートパネル、西陣の織物製造技術を活かしたワイヤーアートの三種類である。いずれも職人の技を生かした本格的な品で、手頃な価格帯で暮らしに取り入れやすい仕様を目指した。
制作には住友林業の社員3名が携わり、実制作では伝統工芸士の高島慎一が協力した。プロジェクトを主導したのは設計統括部インテリア室の橋本友紀子であり、社内の設計や人材部門のメンバーと連携して進められた。
背景には職人の高齢化や工場の老朽化、原材料の不足など技術継承に関わる課題があり、若手職人の育成と新たな販路開拓の必要性があった。なお、tonowaは「住友林業の家」のオーナーさま向け商品であり、一般販売は行っていない点が明記されている。
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