宮﨑駿監督のアニメーション映画「もののけ姫」が「スーパー歌舞伎」と銘打って歌舞伎化されると松竹が発表した。舞台化は原作の壮大な世界観を歌舞伎の舞台表現で再構築する試みである。

上演は2026年7〜8月に新橋演舞場（東京都中央区）で行われる予定である。スタジオジブリが協力する体制での上演となる。

舞台では主人公の少年アシタカを市川団子さん（２１）、もののけ姫と呼ばれる少女サンを中村壱太郎（かずたろう）さん（３５）が演じる。脚本は丹羽圭子さんと戸部和久さんが担当し、演出は横内謙介さんが務める。

原作の映画は1997年に公開され大ヒットを記録した作品である。スーパー歌舞伎は団子さんの祖父、二代目市川猿翁が創始した歌舞伎の一ジャンルであり、早替わり、宙乗りなどの「けれん」や、スピード、スペクタクル、ストーリーの「スリーＳ」を重視した演出が特徴である。