三谷幸喜氏（64）が脚本を手掛けるフジテレビ“水10”ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」の第9話が30分拡大で26日に放送され、小栗旬（42）が事前告知なしのサプライズ登場を果たした。

小栗は日本を代表する演出家で恩師の蜷川幸雄氏役を演じ、蜷川さん役を演じるのはキャリア初である。三谷作品への出演は2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」以来3年ぶりで、同作キャストの登場が相次ぐ中での参加となり、15人目となった。

本作は1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、主演は菅田将暉、共演に二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波らが名を連ねる。第9話「トニーはまだか」では深夜のWS劇場を巡る騒動が描かれ、上演後に久部（三成／菅田将暉）が誘われて入ったジャズ喫茶で蜷川と対面する展開となった。

ラスト約15秒で訪れた今回の仕掛けは視聴者の驚きと歓喜を呼び、インターネット上には多くの反応が上がった。作品の時代設定や三谷氏の手触りを残しつつ、往年の演劇界を象徴する蜷川役の登場が物語に新たな厚みを加えた回である。