高松市の道の駅「道の駅源平の里むれ」が販売する入浴剤「さぬきうどんの香湯」は、うどん出汁の香りや色を再現した商品である。開発した久保陽平さんは「食べる以外にうどんを楽しむ方法はないか」と考え、出汁の香りと湯の質感を商品化したという。

昨年12月に第1弾の「かけうどん風」「ぶっかけうどん風」を売り出し、最終的に5200袋を完売した。7月の第2弾では「冷かけうどん風」と「醬油うどん風」を販売し、3000袋以上を売り上げた。

今回の第3弾は11月26日の「いい風呂の日」に合わせて「釜揚げうどんのたらい湯」を発売し、これまでの香り重視から湯の質感の再現へとこだわりを広げている。試作段階では昆布やかつお節の香りの再現度は高かったが、体ににおいが残る問題を揮発性を高めるなどで調整したという。

ネット販売は行っておらず店頭中心の販売だが、好評を受けて第1弾の復刻も行われている。価格は1袋260円、2袋セット426円、6袋セット1126円で、問い合わせは道の駅源平の里むれ（087・845・6080）で受け付けている。

香川県では高松空港の「うどんだしの出る蛇口」など観光PRも進められており、県西部には年長者から浴槽でうどんを食べる習わしが残る地域もあると伝えられる。久保さんは「温泉としての効能はありませんが、ゆっくりお風呂に入って体を温めていただければ」と述べている。