山形大の学生が、山形県産のサクランボと小麦を使ったクラフトビール「つなぐ やまがた エール」を商品化した。廃棄されるサクランボを有効活用し、鮮やかなピンク色ですっきりした後味に仕上げた。

商品は350ミリリットル入りで税抜き498円、12月1日から数量限定で山形や宮城県のスーパー「ヤマザワ」で販売される予定である。県庁で25日にお披露目された。

開発は県の「ヤマガタ・フード・プロジェクト」に三菱食品東北支社が参画する形で進められ、山形大農学部が連携した。4年生の伊藤慶さん（22）が廃棄果実を収穫してペースト状に加工し、のどごしの確認を行ったという。

農学研究科1年の長屋帆南さん（22）は缶デザインを担当し、農学部4年の長南優也さん（22）は人とのつながりを商品名に込めたと説明している。三菱食品とヤマザワの協力で、県産小麦を使った泡持ちの良い発泡酒（酒税法上）として仕上がった点も特徴である。

学生らは見た目の美しさと飲みやすさから、酒をあまり飲まない同世代にも受けることを期待している。