東京・早稲田の老舗洋食店『キッチン南国』が復活した。場所は早大南門から目と鼻の先で、約50年続いた歴史は2022年に一旦幕を下ろしたが、同じ商店会メンバーの石井直樹さんが引き継ぎ看板を変えて再スタートを切ったという。

メニューやレシピ、店の風情は当時のまま守られており、全品にご飯・味噌汁・漬物が付く定食が名物である。海老フライ（2尾）・しょうが焼きは1130円という価格設定で、生姜焼きは醤油を立たせた濃いめの味付けがご飯を呼ぶ仕立てだ。

またカレーには福神漬けの汁を混ぜて甘みとコクを出し、ピリリとスパイスの刺激がくると紹介されている。石井直樹さんは「昔から通っているお客さんに、“続けてくれてありがとう”って言われるのがうれしくて」と話し、店主として「味を変えることなく守っていきます！」と意気込みを示している。

店舗情報は住所：東京都新宿区戸塚町1-101-15武藤ビル1階、電話：03-3208-2554、営業時間：11時〜15時、17時〜20時（土・日・祝は11時〜15時）、休日は不定休。この記事は『おとなの週末』の取材によるもので、2025年10月号発売時点の情報である。