2025.11.26
カフェで好評、英語を交えた落語公演
2025.11.26
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カナダ人の落語家、桂三輝（サンシャイン）さんが北九州市で初めて日本語と英語を織り交ぜた落語を披露した。海外30カ国以上で活動し、2008年に桂三枝（現・桂文枝）に弟子入りして上方落語界で初めての外国人落語家となった経歴を持つ。
会場は北九州市小倉北区のカフェで、冒頭の小噺から英語を巧みに使い会場は笑いに包まれた。ニューヨークで披露している演目も取り入れ、言葉と間を英語で補いながら日本語の間を活かす構成で観客の反応を引き出した。
主催した英会話スクールの生徒である小学3年生のいぶきくんが最前列で鑑賞し、翌日には英語教室で三輝さんと交流した。企画を依頼した横山典子さんはSNSで三輝さんを知り、東京公演を観て半年かけて出演を実現させたという。
三輝さんは自身の経歴について「私は元々古典ギリシャの喜劇を勉強していてそれをミュージカルとして出していたんだけれど、落語は日本のもの、私は当然日本大好き、古典、コメディ全てこの一つのすばらしい芸に集中されているから一目ぼれしました」と語った。公演では「エクスキューズミー すみません。カレーライスライス抜きって言うんですよ。」など英語と日本語の掛け合いで笑いを誘い、英語が苦手な観客からも「全く英語できないんですけれど楽しめた」との声が上がった。国際舞台で培った技量を地方の小さな会場でも発揮し、落語の新たな楽しみ方と英語学習の親和性を示した公演であった。
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