世界的な抹茶ブームが広がる中、欧米では抹茶がスーパーフードとして定着し、SNSでは「#matchalatte」が拡散、市場規模はイギリスだけで90億円を突破している。

一方で日本では茶道人口の減少や茶農家の高齢化が問題化しており、お茶農家も15年で半減、日本茶の購入量もこの20年で3割減少している。

こうした状況を受け、京都で茶道体験教室を運営する株式会社アイディアル(所在地：京都市右京区、代表取締役：藤原 長憲)が、北海道のリゾート地で外国人向けの英語解説付き「茶道体験プログラム」を展開している。

ニセコはスキーリゾートとして外国人来訪が多い一方で、スキーをしない層が楽しめるアクティビティが限られているという課題があり、同プログラムはその解決策の一つとして注目を集めている。

昨年の初回はオーストラリア、シンガポール、アメリカなど10か国以上から参加者が集まり、英語での丁寧な解説と指導が好評を博した。

第二回は2025年12月8日から開催され、茶筅(ちゃせん)の使い方や和菓子との調和など、手順に沿った実技と解説を通じて日本茶文化を体験できる内容となっている。

参加者からは「手順がわかりやすく、まるで瞑想のように心が落ち着く」との声もあり、地域における新しい観光スタイルとして期待が高まっている。