2025.11.25
広島で再出発の新たな水族館、開業間近
2025.11.25
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広島市の新施設「シン・マリホ水族館」がアルパーク東棟に移転し、オープンまで１週間あまりとなった。去年１２月に閉館したマリホ水族館の流れを受け、宇井賢二郎館長は「物語は終わりませんでした。マリホ水族館は”シン・マリホ水族館”としてアルパークに移転します」と述べ再出発を宣言した。
展示面積は以前の水族館のおよそ２倍で、コンセプトは「一滴の水から始まる物語」である。川や海に加え陸の生き物まで含むおよそ２００種類１５００匹を展示する計画で、多様な環境を伝えることを目指す。
準備は今年９月から始まり、スタッフは夜遅くまでメイン水槽や大きな木のオブジェの搬入・組み立てにあたっている。搬入されたメイン水槽は幅およそ３メートルで、エレベーターに入らないため人力で運び込む作業が行われた。ビル内の耐荷重制約に合わせて水槽の設計や配置を調整し、前の世界観を残しつつ新たな試みも盛り込む方針である。
渓流をイメージした水槽には天然記念物のゴギが泳ぎ、陸側の大きな幹型オブジェには陸の生き物の展示スペースが設けられた。飼育員は袋のまま水槽に入れて水合わせを行い、ヨツメウオなどは水位の調整など展示方法に工夫を施して導入している。
最終準備を進めるスタッフと館長は、末永く愛される水族館を目指して入念に作業を進めている。
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