商業高校の甲子園とも呼ばれる「全国高等学校生徒商業研究発表大会」で、盛岡商高の生徒6人が「豆腐」をテーマに挑み、優良賞に選ばれた。テーマは「TO THE FUTURE―豆腐の魅力発信とビジネス展開の可能性」で、10分間のプレゼンを行った。

夏から盛岡市材木町の土曜「よ市」で試食を実施し、塩や七味、オリーブオイルなどを用意して自由に味付けできるスタイルで来場者に訴求した。閉業が相次ぐ豆腐製造業の現状を取材し、加工品などによる新たなビジネス展開の可能性を提案した。

チームは流通ビジネス科の有志で、3年生5人、2年生1人が参加。保護者アンケートで品質より価格を重視する実態を確認したうえで、豆腐店巡りや製造体験を重ねた取り組みが評価された。

就労継続支援A型事業所「まめ工房緑の郷」との協働も行い、試食開始後に来客が増えたという成果が出ている。3年の吉田天嘉（てんか）さんやキャプテンの仁佐瀬英志さんらは、盛岡豆腐を盛り上げたいと語った。