上川大雪酒造と北海道電力が共同で醸した日本酒が、11月25日から販売される。熟成場所は水力発電所のトンネル内で、およそ1年間じっくりと熟成させたという。

商品は「純米吟醸 京極貯蔵」と、日高山脈の清流「札内川」の水で仕込んだ「特別純米 貯蔵熟成」の2種で、フルーティーな香りとやわらかさ、まろやかさが特徴と伝えられている。

関係者は貯蔵による味の変化に手応えを示し、川端慎治総杜氏は「ちょっとびっくりするぐらい良い出来だと思います」と述べている。藤得記者は「非常にお米の味がしっかりしていて、とても美味しいです」との感想を伝えている。

販売本数は１３００本ほどを予定し、上川大雪酒造の直営店での販売から始めるという。発電所の安定した環境を生かした熟成によって、従来とは異なるまろやかさや香りの表現を目指した取り組みである。