近年、ライブ会場や推しイベントで映える和菓子として団子が改めて注目を集めている。色味や盛り付け、パッケージで推しカラーやキャラクターの世界観を表現する動きが広がっている。

特にスティック状にして持ちやすくしたり、小箱に詰めて差し入れしやすくするなど、現場での写真撮影やSNS投稿を意識した工夫が進んでいる。味のバリエーションでは伝統的なあんこやみたらしに加え、抹茶やフルーツソース、塩キャラメルといった洋風の組み合わせを取り入れる店が増えている。

推しのモチーフを模したトッピングやミニカードを添えるといったカスタマイズが人気で、個包装で配りやすくする動きも目立つ。屋台風のディスプレイや推し色に合わせた包装紙、リボンなどのビジュアル演出もトレンドである。

また、持ち運びやすさを高めるための耐水性や崩れにくい串の工夫、室温での保存性を考えたレシピ改良も進んでいる。作り手側はイベント向けオーダーメイドや数量限定セット、季節限定フレーバーでファンの需要に応える取り組みを進めている。

ただし食品であるため、アレルギー表示や衛生管理、販売時の説明など安全面の配慮が重要である。見た目の工夫と安全性、実用性を両立させることが、推し活に取り入れる団子の新しいスタンダードになりつつある。