2025.11.24
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津軽伝統のこけしを駒にしてチェスのルールで遊ぶゲーム「こけス」の世界大会が23日、青森県黒石市の黒石りんごまつりの会場で行われた。18回目を数えた大会は静かな熱気に包まれていた。
こけスは、東北新幹線の新青森までの開通を受け、名産のこけしで黒石市の新しい土産を作ろうと2010年に当時の黒石商業高の生徒が考案したものである。世界大会は12年に始まり、りんごまつりなどとともに開催されている。
この日は地元の小学1〜6年生の19人が参加し、低学年と高学年に分かれてトーナメント戦を勝ち上がった。最後はそれぞれの優勝者同士が対戦してチャンピオンを決めた。
保護者らが見守る中、子供たちは真剣な表情でこけスの駒を指し、集中した対局が繰り広げられていた。大会を運営する今(こん)金雄さん(70)は「うまく世代交代しながらこけスをもっと普及させたい。若い人にも楽しんでほしい」と話していた。運営側は地域の伝統と遊びを結び付ける取り組みとして、今後も普及と継承を目指す考えである。
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