SUPER BEAVERの渋谷龍太が映画『ナイトフラワー』で俳優デビューを果たした。場面写真の紹介とともに行われたインタビューからは、人に寄り添う温かな雰囲気が伝わってくる。

役どころは「サトウ」として周囲を震え上がらせるような恐ろしいオーラを放つ強烈なキャラクターである。渋谷はそのオーラ作りについて「分からないです！ 思うままにやるしかないので、手探りの状態でした」と率直に語っている。

自身のルーツについては「新宿の歌舞伎町生まれ、歌舞伎町育ち」であることが今回の役作りに役立ったかもしれないと述べた。俳優としての体験を振り返り、「僕は生まれてこの方、音楽で自分を表現するということしかやってこなかった。自分の体を通して、聴いてくださる方に言葉や音楽を届けてきた人間が、自分ではないものになって、何かを届ける。それは本当に自分にとって新しく、大きな経験です」としみじみ語っている。

以前は「俺、バンドマンだし」として音楽以外への抵抗感があったと明かしたが、現在は抵抗感が薄れ、いろいろなことにチャレンジしたいという気持ちが強くなっているという。各分野を極める人たちに触れることが刺激となり、自身の中で変化が生まれると実感しているとも述べた。

また両親から受け継いだ生きるうえでのスタンスが多いと語り、影響に感謝の意を示した。本作は「子どもたちに未来を見せてあげたい」という夏希の母としての想いが物語を動かす作品であり、渋谷は今回の経験を通じて今後も多方面で挑戦を続けていきたい意欲を示している。