来年（2026年）放送のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟！』に出演する池田鉄洋（丹羽長秀役）と迫田孝也（石川数正役）が22日、静岡・浜松市の浜松城公園・葵広場で開催された「家康公祭り2025」でトークショーを行った。歴史談義から撮影裏話まで、約40分にわたり軽妙な掛け合いで会場を沸かせた。

歴史上の丹羽長秀と石川数正が桶狭間後に織田信長と松平元康（のちの徳川家康）が結んだ「清洲同盟」に深く関わった家臣であることを説明し、浜松城ゆかりの二人が集った形だと紹介した。

浜松の印象について池田は「55歳なのですが、一度来た気になっていただけで、実は初めてでした」と笑いを誘い、迫田は『鎌倉殿の13人』（22年）での縁を語りつつ「今回ようやく来られてうれしい」と述べた。

過去の大河出演経験を振り返り池田は「怖かった記憶しかなく、お断りしたい気持ちもありました」と明かしたが、現場は「笑いの絶えない良い雰囲気のチーム」と語った。

作品の配役では織田信長を小栗旬、徳川家康を松下洸平が演じると紹介され、池田は「小栗さんは雰囲気が厳しく、シーンでは何人も蹴られて転がっている。アメとムチの緩急が見事」と絶賛した。迫田も「松下さんはほんわかしながら芯のある空気をつくっている。織田家の様子を伺いながら、悟られないよう演じている」と述べた。

会場では役作りや撮影の裏話に加え、尾張と三河の文化にまつわる話題でも盛り上がり、地域ゆかりの視点から制作の期待感が高まっていることがうかがえた。