現代美術家協会に所属する荒深重徳さん（73、安曇野市穂高柏原）と小林幸雄さん（73、上田市）、中畑勝美さん（74、大桑村）は、信州大教育学部美術科の同級生で、一緒に作品展を開くのは初めての「現展三人展」を安曇野市穂高柏原の「ちいさなGALLERY結」で11月30日まで開催している。会場では絵画や版画に加えて皿など陶芸約30点が並び、多彩な表現を一度に鑑賞できる。

荒深さんはメゾチント（銅版画）「夏の日の思い出」や鉛筆画「万水(よろずい)川と水車小屋」など12点を出展し、原版も展示している。メゾチントについて荒深さんは「闇のような世界から白い空間が浮かび上がる幻想的な世界」と話している。

小林さんはアクリル絵の具を用い、筆を使わずエアブラシで仕上げた色鮮やかな抽象画シリーズ「connection」など11点を出展し、130号の大作や水彩画「せせらぎ」も並ぶ。中畑さんはピエロをモチーフにした自画像などアクリル絵の具と筆で描いた10点を出展し、200号の大作も含まれている。

会場は荒深さんが自宅近くの妻たつ子さん（73）の実家を改装してオープンしたもので、同級生で今も交流がある小林さん、中畑さんに声をかけて開催に至った。開廊時間は午前9時～午後4時（30日は3時）で無休である。