別府市の朝見川にかかる朱色の橋を渡り、神社の大きな鳥居の参道沿いにある店では、6種類のカレーをそろえ「海老のココナッツカレー」1400円を提供している。メニューは複数の野菜を一定の順序で層のように鍋に重ね、コトコトと蒸し煮込む“重ね煮”によって素材の旨みを引き出す調理法である。

自家栽培の野菜を中心とした副菜は日替わりで、ココナッツミルクのまろやかさとスパイスの刺激が共存する味わいが特徴だ。ホクホクした甘いジャガイモと、大ぶりの鶏肉もうれしいポイントである。

「あいがけカレー」1550円は一皿に複数のルーをかけて楽しむスタイルで、インド洋に浮かぶ小さな島国の刺激的な味わいと、しょうゆやみそで仕立てた和風のキーマが組み合わされる。艶やかな黄身と一緒に崩して食べる提案も挙げられている。

別の専門店では「スペシャルカレー」1600円として4種類のあいがけを用意し、赤紫色のビーツルーや豆の風味が豊かなダール、ほうれん草のルーのほかにキーマかビーフ、バターチキンの中から好みを選べる。ターメリックライスはタイ米と白米の混合で配合にもこだわっている。

提供メニューの価格例には「野菜スープカレー(ポーク)」1150円、「ビーフ(単品)」1200円、「フレンチトースト」900円、「クリームソーダ」800円などがあり、飲食と合わせて「日本みつばち天然発酵・生ハチミツ」4860円や「みつろうクリーム」1500円〜といった物販も扱われている。昔懐かしい中央商店街の一角で、各ルーや副菜を混ぜ合わせて自分好みの組み合わせを楽しめることが伝えられている。