2025.11.14
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兵庫陶芸美術館(兵庫県丹波篠山市)で開館20周年記念特別展「MINGEI ALIVE−いま、生きている民藝」が開催されている。展示は11月24日(月・振休)までである。
展示を担当した同館のマルテル坂本牧子学芸員が作品の背景を解説している。本展は民藝の誕生から100年を経た現在の視点で、陶磁器の手仕事に焦点を当てている。
柳宗悦(やなぎ・むねよし、1889-1961年)が提唱した考えを起点に、生活道具としての「うつわ」を通して民藝の意義を問い直す構成である。当時は無名の職人の手仕事が日常にあったが、現代では工業生産が主流となり手仕事が身近ではなくなっていると説明している。
本展では河井寬次郎(1890-1966年)や濱田庄司(1894-1978年)、富本憲吉(1886-1963年)らの作品に触れ、1926年の「日本民藝美術館設立趣意書」も民藝運動の出発点として位置づけている。新旧の個人作家の手仕事を比較し、現代における民藝のエッセンスを探る展示である。
生活道具の中でも、特に使用頻度の高い「うつわ」は、その時代ごとの民藝をよく体現するものといえるでしょう。記事は、現代では工業製品が主流となった現状を踏まえ「いま、生きている民藝」は工業製品について言うべきものかもしれないと指摘している。手仕事による生活道具が身近で安価なものではなくなった現実を示しつつ、現代の作家の手仕事を通して民藝の価値を再提示する試みである。
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