女優の高畑充希がヒロイン小橋常子を演じたNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の第134回が13日、総合で再放送された。今回の放送では常子と星野武蔵（坂口健太郎）が初めて口づけを交わす場面があり、多くの視聴者の注目を集めた。

ドラマは現在、第23週「常子、仕事と家庭の両立に悩む」（第133～138回）が再放送されている。回想場面や人物の心情描写を通じて、仕事と私生活の葛藤が丁寧に描かれている。

同回では「あなたの暮らし」編集長の花山伊佐次（唐沢寿明）が人生の助言をする場面があり、昭和32（1957）年5月に電気釜の商品試験を特集した「あなたの暮らし」が42万部の売り上げを記録した事情も示された。

話の流れで、星野がかつて常子に「月がきれいですね」と語り掛けた逸話や、プロポーズの際に緊張して言えなかった秘話を明かし、「今、あの時と同じ気持ちです」と打ち明ける。常子がそれに応え、二人が静かに見つめ合って口づけを交わす場面が描かれた。

当該作品は2016年の放送で主題歌を宇多田ヒカルが担当した「花束を君に」が使用され、登場人物の積み重ねられた関係性が改めて注目されている。