11月12日、映画「TOKYOタクシー」（21日公開）の公開記念セレモニーが大阪・通天閣で行われ、木村拓哉（52）が倍賞千恵子、山田洋次監督とともにサプライズ登場した。舞台あいさつは大阪ステーションシティシネマで行われた後に移動して実施された。

会場ではたった1日だけの“OSAKAタクシー”が実現し、劇中のタクシーを模した特別車両「宇佐美タクシー」が通天閣下の商店街を走行した。沿道には1000人を超えるファンが詰めかけ、ピンクのカーペット上をタクシーが滑り込むと大歓声が巻き起こった。

木村は運転席、倍賞は助手席に乗車し、倍賞の手を取って山田監督が待つステージへ向かった。木村は運転席から「まさか通天閣に宇佐美タクシーで来るとは思ってなかった。商店街の皆さん、ちょっとだけお邪魔します」とあいさつし、観客の反応に驚いた表情を見せた。さらに「自分の誕生日の前日にたくさんの誕生日メッセージをいただき、うれしかった」と感謝を述べた。

山田洋次監督の91作目となる本作は、仏映画「パリタクシー」が原作のヒューマンドラマで、タクシー運転手と高齢の女性の“旅路”を通して心の交流を描く。公開前の特別イベントは作品の世界観を伝え、公開への期待を高める催しとなった。