宇多田ヒカルが週刊誌の記事による誤読と、それに伴う批判の矛先について問題提起を行った。対象となったのは過去の楽曲「ぼくはくま」に関連づけられた報道であり、記事の見出しや内容が本人の意図と異なる形で受け取られた事例である。

宇多田ヒカル本人はSNSで「世間の憤りを関係無い有名人に向けようとするのやめてほしい」と投稿し、その投稿は3800万インプレッションを超える拡散力を示した。結果として批判の矛先は記事を掲載した週刊誌や転載したYahoo!ニュースに向かい、報道の取り扱いが問題視される展開となった。

これを受けてYahoo!ニュース側が「ガイドライン遵守の改めてのお願いと、ユーザー体験を損なうコンテンツへの対応について」というお知らせをコンテンツパートナー向けに公開し、12月からの罰則追加を告知する事態になった。

一方で、有名人の指摘を受けて急に対応が始まったのではないかとする批判もSNS上で出ている。報道の過程で見出しや本文が誤読を招き、読者が本人の発言を誤解した例が提示されている点は注視に値する。今回の流れが、誤読を誘発する記事を減らす分岐点になるかどうかは今後の注目点である。