全国各地でクマ被害が拡大する中で、週刊誌が宇多田ヒカルと関連づけた記事が拡散した。宇多田ヒカルは過去に「ぼくはくま」という楽曲をリリースしていることから誤った結びつけが起き、本人が言っていない発言があたかも発言したかのように報じられた。

当該の投稿に対し宇多田ヒカルはSNSで「世間の憤りを関係無い有名人に向けようとするのやめてほしい」と問題提起した。 この投稿は3800万インプレッションを越え、反応の大きさが注目された。

批判の矛先は週刊誌と記事を転載していたYahoo!ニュースに向かい、事態は反転した。 これを受けてYahoo!ニュース側は「ガイドライン遵守の改めてのお願いと、ユーザー体験を損なうコンテンツへの対応について」というお知らせをコンテンツパートナー向けに公開し、12月からの罰則追加を告知する展開になった。

記事によれば今回のお知らせは今年の1月にコンテンツパートナー向けに通達したお願いの再掲であり、掲載された「記事入稿ガイドライン」は2025年3月に一部更新されたが、もともとは2024年3月に公開されたという。 執筆者は自らがYahoo!ニュースの執筆者であることを明記した上で、今回の問題提起が同種の誤読を誘発する記事の抑止点になるかが注目されると論じている。

一方で、有名人の指摘で急に対応が強化されたのではないかという批判もSNS上に出ている。今回の経緯はメディアの報道姿勢とプラットフォームの対応の在り方を再考させる出来事であるとまとめられている。