岐阜県中津川市の陶芸家・青山鉄郎さんの作品を集めた展示販売会が名古屋で始まった。会場は東区のギャラリー碗［one］で、およそ50点の作品が並んでいる。優しい青色の中にきらめく大きな結晶が目を引く大皿などが展示されている。

青山さんは、優しい青に仕上がる碧彩釉と呼ばれる釉薬を自ら生み出した陶芸家である。碧彩釉は作品に独特の発色と結晶の表情を与え、見る角度や光の当たり方で変化する表情が魅力となっている。会場では釉薬の色合いや結晶の煌めきを近くで確認できる構成で並べられている。

展示には水差しなどの器も含まれており、鉄を調合した釉薬を使うことで深みのある紫色を引き出した作品も出品されている。これらは色を生かした仕上がりが特徴で、個々の作品ごとに異なる表情が楽しめる。展示販売会は11月23日まで開かれているため、会期中に直接作品を見て購入できる機会となっている。