1751年創業の燕物産（新潟県燕市）は、日本初の金属洋食器製造専門メーカーとされる老舗である。新型コロナウイルス禍で経営が厳しくなった時期があったが、立て直しに向けた動きが進んでいる。

創業家の11代目社長に就任予定の捧開維（ささげ・かい）専務（34）が中心となり再建を図っている。捧専務は2015年に慶応大学大学院を修了後、三井住友銀行に勤務した経験を持ち、外部での金融・会計知見を家業に持ち込んでいる。

同社は人気キャラクターやアーティストとのコラボレーションを相次いで成功させており、報道では音楽ユニットとの企画も展開していると伝えられている。記事ではYOASOBIとのコラボレーション実施も取り上げられ、プロモーションや商品開発で新たな顧客層へのアプローチを図っていると記述されている。

また自社企画の商品を増やすことで商品ラインナップを多様化し、需要回復につなげる取り組みも進めている。伝統的な製造技術の継承と現代市場での競争力確保を両立させることが狙いであり、地域産業としての燕物産の再生に注目が集まっている。