映画『悪魔祓い株式会社』は、ドンソク・フォーマットのアクションコメディと少女時代ソヒョンが実質主人公を担うオカルトホラーを掛け合わせた作品である。劇場公開日は2025年12月12日である。

作品は王道のエクソシストものを基調としつつ、ホラー表現やジャンルミックスを積極的に取り入れている。前半は一つの家族や個人に寄り添う構成で、『エクソシスト』『死霊館』の系譜を思わせる描写がある。

また『パラノーマル・アクティビティ』風のハンディ撮影によるファウンド・フッテージ要素や、白石晃士の影響を想起させる手法も散りばめられている。儀式シーンの丁寧さや、観客に選択肢を与える「悪魔図鑑」的なオープニングタイトルの工夫も評価されている。

終盤のポストクレジットにアニメーションを挟む驚きの演出があり、そこから多くの謎や次作への布石が提示されるため、続編を前提とした作りだと評されている。ドンソクの強さを感じさせる描写や、マブリーや『犯罪都市』を連想させるヒーロー像の要素も見受けられるため、観客の好みによって評価が分かれる可能性がある。