幕末に活躍した女性歌人で作陶でも知られる京都の尼僧、大田垣蓮月（１７９１～１８７５年）の遺作が2日間限定で公開される。没後１５０年の節目に合わせた企画で、蓮月の歌や陶芸作品を通してその人物像に迫る内容である。

展示では作陶作品や書き残した歌稿などが中心に紹介される見込みで、蓮月が示した独特の美意識や生活感が伝わる構成が想定されている。関係者は「端正でないのが逆に面白い」とその魅力を評しており、従来のイメージとは異なる側面を提示する狙いがある。

会期は短期間のため来場を検討する場合は日時や会場の詳細を事前に確認する必要がある。地域の歴史や女性の文化史、陶芸に関心のある来場者にとって見逃せない機会となるだろう。