ドラマ『あんたが』の第1話は、竹内涼真が演じる勝男が筑前煮を作るシーンが印象的である。材料を並べ、慣れない手つきで包丁を握り、煮込む一連の描写が映され、視聴者の笑みを誘う場面である。

記事はファン目線でその光景を自宅でスパイスカレーを作る竹内涼真に脳内変換する傾向があると指摘する。竹内涼真は『マツコの知らない世界』に出演したことがあり、カレー好きで“料理男子”として知られている。

近年は「カレーをスパイスから作る男」が結婚に向かない男性の“3C”として語られることが増えている。勝男の味にこだわり毎日作ってしまう性格は、その3C像と重なる側面があると論じられる。

せっかちで細かいことによく気づき、シャイで笑うと目じりが下がる点は竹内本人とシンクロする瞬間があると記述される。面倒見のよさが他人の生き方に干渉する側面と表裏一体である点も指摘される。

また『竹内涼真の撮休』（WOWOW）でも竹内がスパイスカレーを作る場面があり、第1話は廣木隆一が監督を務めている。撮休のカレー場面は現実とフィクションをつなぐ結節点になっていると分析される。

共演者では第3話に登場する起業家の柏倉椿を中条あやみが演じる点が紹介されている。竹内と中条は『君と世界が終わる日に』で主人公とその恋人を演じた経緯がある。