第72回日本伝統工芸展の金沢展が10月31日、金沢市出羽町の石川県立美術館で開幕した。陶芸、染織、漆芸など7部門287点が並ぶ。

全国11会場を巡回する本展の金沢展は5カ所目である。日本工芸会と朝日新聞社などが主催している。

開会式で日本工芸会の中田一於監事は「毎年、大変目の肥えた北陸の工芸ファンの熱い視線を受けている」と述べ、来場を呼びかけた。北陸在住の作家の出品は石川が61点、富山が15点、福井は1点である。

展示は11月9日までで、各日午前11時と午後1時半から展示作品の解説が行われる。2日午後1時半からは高岡市美術館（富山県）の村上隆館長が「『ものつくり』としての工芸」と題して講演する予定である。

観覧料は一般900円、大学生600円、高校生以下無料である。問い合わせは石川県立美術館（076・231・7580）まで。