茨城県常陸太田市の陶芸グループ「ろくろ会」（鈴木盛也代表）の作陶展が、春友手づくり工芸センターギャラリーで開かれている。会員8人の個性豊かな作品約50点が出品され、同展は13日までの開催である。

会場には皿やコーヒーカップをはじめ、裂紋の入った花器や鉢が並ぶ。水車小屋やアニメのキャラクター、ゴルフバッグの形をした花器といったユニークな造形も見られる。

シマエナガが枝に連なってとどまっている様子を表現した作品も展示されている。川野照子さんの作品は飾り用のつぼで、「つぼに散歩の途中で見かけた水草を描いた。遊び心をつぼの形にした」と紹介されている。

同会は会員が互いに助言しながら各自が自由な作風で作品作りに取り組んでいる。鈴木盛也代表は「指導者のいない教室で自由な発想を陶器で形にできる。若い人にも参加してもらえれば」と述べ、来場を呼びかけている。

地元作家ならではの多彩な表現が一堂に並ぶ点が見どころで、日常使いの器から造形性の高いオブジェまで幅広く展示されている。興味のある観覧者は会場で直接作品を確認できる。