佐賀県有田町出身の陶芸家・葉山有樹さんの作品展『千年の華』が鶴屋百貨店の鶴屋東館で開かれている。テレビ熊本によれば、熊本では７年ぶりの開催となり、会場にはおよそ５０点が展示されている。

作品のテーマは世界の歴史で、紀元前３０００年から１９世紀までのユーラシア大陸の歴史を取り上げ、葉山さん自身が取材・研究した成果を反映している。葉山さんは１５歳で陶芸の世界に入り、小説や童話、絵本などの形で物語を執筆している。

さらにそのストーリーを陶芸作品で表現するという独特のスタイルで制作を続けている。作品制作では「下絵なし、筆一本で陶磁器に描く技法」を用い、その細かな線や色使いは「超絶技巧」と称されるほどで、その繊細さには思わず息をのみます。

会場には葉山さんが描いた童話作品の挿絵なども並び、物語と陶芸が一体となった展示構成となっている。期間中は葉山さんによる制作実演を見ることもでき、制作過程を間近で観察できる機会が設けられている。

『葉山有樹展』は鶴屋東館で来月３日まで開かれている。