山田洋次監督の91本目となる最新作『TOKYOタクシー』が、11月21日（金）より公開されると発表された。

第38回東京国際映画祭のセンターピース作品としてヒューリックホール東京で上映され、倍賞千恵子、木村拓哉、山田洋次監督が舞台挨拶に登壇した。

物語はタクシー運転手の宇佐美浩二（木村拓哉）が、85歳の高野すみれ（倍賞千恵子）を柴又から葉山の高齢者施設へ送ることから始まり、寄り道を重ねる“たった1日の旅”で彼女の壮絶な過去が明らかになっていく。

会場は800名以上の観客で埋まり、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史ら豪華キャストの参加も紹介された。

上映後には観客の拍手が沸き、本作がシンガポール、台湾、香港での公開が決定したことも発表された。

倍賞は「せーので『TOKYOタクシー』という山に登り始めました」と製作への思いを語り、本作が忘れられない作品になったと述べた。

木村は映画館のスクリーンと特別な音響に身を置く体験を「非常にスペシャルな状況」と表現し、世界の観客がどのように受け取るかに強い関心を示した。