重村敏光さん（８１）の個展が２６日、鹿児島県奄美市名瀬のアマホームＰＬＡＺＡで始まった。

会場の２階マチナカギャラリーには、日本画を中心に絵画や陶芸、絵手紙など大小さまざまな作品約４０点が並んでいる。

作品は奄美の動植物や伝統工芸を題材としており、奄美を売り出したいとの思いから、作品タイトルには必ず「奄美」が含まれている。

重村さんは本場奄美大島紬の元図案士で、幼少期から絵を描くことが好きだったが、本格的に日本画を始めたのは１０年ほど前のことだという。

近年は流行に合わせ、カラフルな作品作りにも挑戦しているという。

受賞歴も豊富で、昨年は第４２回奄美市美展の美術・工芸部門で最高賞、今年は第７１回県美展・公募の部に新設されたスモールアート（ＳＡ）秀作賞を受賞している。

重村さんは「そこにないものも組み合わせて描くのが私の作風。配置を考えるのは良い脳トレになっている」と話し、また「絵はうまい下手ではなく個性でいい。リンゴは赤くても黒くてもいい。絵について楽しく話し、興味を持ってもらえたら」と来場を呼び掛けている。

展覧会は３１日まで。