2025.10.27
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京都市京セラ美術館と兵庫陶芸美術館の二館で、民芸をめぐる展覧会が開催されている。京都会場では1世紀の節目より1年早く「民芸誕生100年」をうたう展覧会が開かれ、民芸の原点と古都の関係に光を当てている。
記事は民芸運動の出発が1926年であったことに触れ、日本民藝美術館設立趣意書の発表を紹介している。また「民芸」という言葉が25年12月に生まれたとされる経緯を説明している。
その起点は、柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司の3人が京都から紀州へ旅する道中にあり、旅の目的は丸みを帯びた造形と優しいほほえみで柳を魅了した「木喰(もくじき)仏」であったと記されている。柳は24年に関東大震災の混乱を受けて東京から京都へ移住している。
一方で兵庫陶芸美術館では、志を継ぐ現代の「うつわ」に焦点を当てた展示が行われ、民芸の理念が現代の作り手にどう受け継がれているかを示している。両館の企画は暮らしの中に美を見いだす視点を改めて提示する内容である。
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