情報学専攻デザイン思考・データサイエンス（Dx²）プログラムのチーム「y3h2」が、KDD Cup 2025 Meta CRAG-MM Challengeに参加し、総合で世界第５位に入賞した。大会は2025年３月から６月にかけて行われ、全256チームが競った国際データ分析競技である。

本大会はACMの分科会SIGKDDが主催する歴史ある競技で、今年は画像に関する質問に答えるマルチモーダルなQAシステムの性能が問われた。評価では有益で正確な情報提供と幻覚（hallucination）を含まない応答が重要だった。

y3h2は大規模視覚言語モデル（VLM）の内部表現から幻覚を検出する検出器を複数学習して組み合わせる手法を採用し、誤答を有意に減少させた。これによりTask1で第４位、Task2で第９位、Task3で第５位という成績を収め、総合５位に繋がった。

チームには中溝 雄斗（柳井啓司研究室所属）や宮里 龍平（原田慧研究室所属）らが参加している。成果は2025年８月４日、カナダ・トロントで開催されたKDD Cup 2025 Workshop on Comprehensive RAG for Multi-Modal, Multi-Turn Challenge（KDD 2025併催ワークショップ）で報告された。