2025.10.24

筑後の絵本大賞に『バスが来ましたよ』

2025.10.24

キービジュアル 出典: sasatto.jp

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筑後市立図書館が実施した「あなたが選ぶ絵本大賞 in ちくご」で、来場者の投票の結果「バスが来ましたよ」(アリス館)が大賞に決定した。受賞を記念して絵を担当した松本春野さんの記念講演会が12月20日に開かれ、同図書館では聴講希望者と松本さんへの質問を募集している。

松本春野さんは1984年東京都出身で、「トットちゃんの15つぶのだいず」などの絵本制作に携わってきた。祖母は絵本画家・いわさきちひろ(1918~74年)であり、講演の演題は「祖母 いわさきちひろから受け継ぐ絵本のバトン」とされている。

「バスが来ましたよ」は2022年の出版で、視力を失った公務員の男性が10年以上にわたって、小学生たちに助けられながらバスで通勤し、幸せな気持ちで定年退職を迎えた話。実話を基にしており、由美村嬉々さん作、松本さんが優しいタッチで絵を描いている。

今年が初開催の絵本大賞では9人の司書が「赤ちゃん絵本」「絵本」「大人の絵本」の3部門で各10冊ずつを選び、来館者投票で各部門1位の3冊による決選投票の結果、「バスが来ましたよ」が最多票を獲得した。

松本さんは受賞を受けSNSで「出版から数年たった今も、こんなふうに愛される絵本は何て幸せなんでしょう」と喜びを記し、「『この小さな手のリレー』と呼ばれた温かい物語のバトンを、投票という形で受け渡してくださり、ありがとうございました」と感謝をつづっている。

講演は筑後市中央公民館(サンコア)で午前10時開演、入場無料で定員先着300人。質問の締め切りは11月30日で、当日はサイン会や「Life ライフ」「いっぽんのき」など松本さんの絵本販売も予定されている。問い合わせは筑後市立図書館(0942-51-7200)へ。

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